2番に当てることで手球のコースを変え、9番を狙います
手球を的球に当てた後、その手球で他の的球を狙うショットです。通常、的球をポケットすることを前提として、手球はその次の的球に対して撞きやすい位置に動かすなどをイメージしてプレーしますので、ポケットする的球の動きの方に意識が大きく割かれると思いますが、キャノンショットでは的球に当たった後の手球の動きを意識しますので、通常のショットとはイメージがかなり異なり、どこに向かって撞けばいいか分からなくなる人も多いと思います。物理が得意な方は理解が早いと思いますが、手球と的球の接線方向に手球が動き出しますので、それを基準に当てたい位置を算出し、イメージボールを作ってあげるといいのではないでしょうか。難度の高いショットですので、他の選択肢があれば確率の高いショットを選択してほしいところですが、「ミスした場合でも的球と手球を離せるので、対戦相手が嫌がる配置にできる」とか、「その後の配置も難しいから、ここで一回キャノンショットをチャレンジしてもリスクが少ない」など、その時の状況によってはベストなショットになります。チャレンジしていけば感覚もつかめていくと思うので、練習してみると、ビリヤードの幅が広がるでしょう。
